比類なきアンチヒーロー、西欧キリスト教世界の負の歴史を一身に纏うかの如きアギーレ=キンスキーの孤独さよ。帝国主義時代の終わりへ、無論大いなる希望を込めて、ヘルツォークによる過去への鎮魂歌、地獄の黙示…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
個人的には、映画にとって一番大事なのは画面が何らかの「場」を切り取れているかどうか、なにか独特の空気(=世界)を感じさせるものになっているかどうかだと思っている。ストーリーとかは二の次で、映画にとっ…
>>続きを読む大自然を前にすると人間はなんてちっぽけな存在なのだろうか。ましてや神に挑むなんて無謀の極み。事実、狂気と驕りに満ちた主人公・アギーレは、小さな筏の世界すら征服できない。あげくの果てに弱々しい猿すらも…
>>続きを読むヘルツォークを観たこと無いってのがずっとコンプレックスだったけど、ついに近場での特集上映が実現。これを機に8作品を一気に観ることに。横川シネマさんありがとう!
てことで、これからしばらくヘルツォーク…
冒頭のありえない即物撮影から、ラストの異様な技法による長回しまで、ヘルツォークのまさに鬼気迫る創作個性が至る所で爆発する。
劣らずキンスキーのナチュラルな狂気に輪をかけた自覚的な狂気の役作りは、その…
ヘルツォーク①
荒波に今にものまれそうな小さなイカダと、凍りついた役者の表情。リアリズムだとかそんな生易しいものを超越している。基地外じみた危険すぎる全編オールロケ。
仰々しい音楽や演出に頼らずに…
ヘルツォーク初見。
もぅいいよ〜
先が見えるからやめようよ〜
と思いながらも、
キンスキーの目力に
逃げることもできず、
最後まで見ました。
極限になったら
人間こんなもんだよね、
もっと酷いか…