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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録のlinenのレビュー・感想・評価

2.5
テレビアニメを10年ほど前に視聴済み。
テレビアニメは、前衛的でオシャレな美術と演出、台詞回し、音楽と一目で「ただのアニメじゃないぞ…!」と感じたし、作品テーマもそれに負けない、常識、規範や、世間からの目線などの雁字搦めに縛られてる世界を革命していきたいという、メッセージ性のある作品で、それこそ革新的な作品だったと思います

特に私はウテナとアンシーの関係性は友情であってほしい、と思っていたので、恋愛関係になってしまう本作は避けていたのですが、「映画は映画として別物で見よう」と向き合う覚悟ができたので今回視聴しました

映画はアニメのストーリーを一新して、キャラクターのデザイン、設定、性格なんかも変わってますが、テレビアニメのテーマとしているところ(縛られた世界からの脱出)は変わりません。変更点についてはすぐに受け入れることができました。
映画自体が短いし、テレビアニメ本編を見て色んな考察などを見ていたせいか、ストーリーが分かりやすくてびっくりしました。ウテナ、といえば難解なストーリー、というイメージがあるので、逆にそれを期待していたので拍子抜けしました。

それでも途中まではよかったのですが、カーレースからはコレジャナイ感が強くて…熱血ロボアニメ見てるのかな????となりました。
ラスボスと対峙しているときも、セリフが説明的で、コレジャナイ…だったし、自分を縛る存在に対峙する、というのはテレビアニメでも同じだったはずなのに、テレビアニメの最終回のオシャレさ、感動、軽やかさとは雲泥の差すぎて…
正直カーレースからの展開はウテナだと思いたくないですね…
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