空の落下地点

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録の空の落下地点のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版と大きく違った。モブだったシオリの台頭が強烈。
まずアンシーは敬語じゃないし、初回の決闘から剣をあげて両想い。
水が重要なモチーフになっていて、冬芽との水面越しのキスはロミオとジュリエットのよう。 てか冬芽が終始イイ奴で終わる😲
冬芽が川で溺れたという水に纏わるトラウマを、アンシーがパイプ破壊からの水鏡で塗り替える。
兄に刺されて剣の容れ物と化したアンシーを、世界は予めキズモノとして扱う。
川で溺れていたのは恐らくジュリで、シオリはそれを恨んでいる。
このウテナの過去はユリ熊嵐のクレハに相通ずる。女の子は人を呼ぶ、女の子は助けない。女の子がレスキューになったって良いし、女の子がレーサーになってもいい。
「王子様を殺した共犯者」というウテナの発言は、大きな歴史の一部であるというメタ認知。
藁人形🎃が地味に重要。もともと二人は外の世界で恋人だった、物珍しさから幼稚な呪いのターゲットになる。鳳学園は精神病院、地獄、どちらでも有り得る。

アニメにはアニメの、映画には映画の良さがあった。
空の落下地点

空の落下地点