原作ヘミングウェイ「武器よさらば」読後に視聴。新潮文庫540ページをコンパクトにまとめた90分。
結末を知りながらの視聴だったが、キャサリンの心の優しさやフレドリックのキャサリンを想う胸の痛みが十分に伝わってきた。
映像はやや鮮明さを欠き、原作のラストに至る過程はかなり端折られてはいたが、それでもこの90年前の作品は悲恋ドラマとして味わえた。
背の高いゲイリー・クーパーの見栄えの良さと、それに対比してヘレン・ヘイズの愁いを帯びた表情が何ともやるせない気持ちにさせる。
文豪の作品を二度味わえます。