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けものの眠りのびのレビュー・感想・評価

けものの眠り(1960年製作の映画)
3.5
鈴木清順は『悪太郎』の他に何もはまってないので克服という意味で見た。まあ普通なのだが長門裕之が吉行和子にキス→電車ガタゴトのタイミングは完璧でかなりアガった。芦田伸介が娘吉行和子に「正直に生きてるといつかきっと日の目を見るはずだと思っていたが、そんなことなかった」と突き放したような告白をするように、本作は「正直者は馬鹿を見る」を徹底して描いているのだが、そんな芦田伸介の最後が娘に拳銃を向け「パパは悪党になっても上手くいなかった」と言い炎の元に消えるの、ツラすぎる……。時代とはいえ山岡久乃の「犯罪でもなんでも加担してたとしても私はあなたのことを信じます」みたいな台詞グロすぎてびっくりした。きもちわり〜〜家父長制許すまじ。
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