ロックウェルアイズ

毛の生えた拳銃のロックウェルアイズのレビュー・感想・評価

毛の生えた拳銃(1968年製作の映画)
4.4
いつか抱いた白子のケツみてぇな白い雲だったな
(間違ってたらすみません)

恋人を襲われた司郎は復讐すべく、恋人を襲った組織のボスを刺し、手下を撃った。
ボスは一命を取り留め、高と商の殺し屋コンビに司郎の始末を命じる。
ずる賢い司郎の反撃に苦戦しながらも、徐々に追い詰めていくが…

若松プロ製作のギャグノワール。
若松プロ関連のこの時代の作品は初めてだったが、かなり好きなジャンルかもしれない。
おっぱいと拳銃。
あらすじではいかにも司郎が主人公のように書かれているが、実際は司郎に愛着が沸いてしまう殺し屋コンビの物語である。
お茶目な麿赤兒さんが可愛い。
殺し屋コンビって何でこんなに愛おしいことが多いのか。
ボスはボスで予想とは全く逆の方向で、ヤバすぎて可愛い。
結構喋り口調が独特で、それを聞いているだけでも面白かった。
『止められるか、俺たちを』の中で若松孝二が「自分の怒りを映画に込める」と言っていたが、その通りだった。
メッセージ性がありそうな、なさそうな。
毛というのは下の毛のことで大人である証?
黒子と葡萄。首を噛むのと葡萄を貪るのは対比?
ラストシーンも良かった。
また司郎に会えるかな。