いの

ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実のいののレビュー・感想・評価

3.6
およそこの1年の間に、『スウィート・シング』を観たり『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』を観たり(←このタイトルは、当時の新聞記事の見出しからの引用であったことを、のちに観たドキュメンタリーで知りました)して、ビリー・ホリデーについて知りたい気持ちが高まりました。また、この1年の間に、モータウンとも出会いました。そんなこんなで今作です。今作の製作総指揮はベリー・ゴーディ、モータウン・レコード等の創業者です。


実話を基にしているとはいえ、映画的な脚色や装飾がなされているのは、まあそうだろうなとは思います。室内での映像が多かったがゆえに、戸外での映像が効果的に使われていると感じました。「奇妙な果実」に繋がったのであろう ビリーが木に吊られている人を目撃する場面とか、KKKによる黒人排斥運動とか。でも、それはエピソードにすぎず、映画のなかで深く掘り下げられることはありませんでした。ヤク中毒メインでの展開で。ビリー・ホリデーを演じるのはダイアナ・ロス。歌う場面に惹きつけられました。
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