それにしてもキャストがすごくみんな良かった。ヨセフを演じるのはブルーノ・ガンツ。数年前に亡くなられたばかりだが、彼の出演作の「永遠とー日」は私のALL TIME BEST今でも君臨し続ける(アンゲロプロス監督)。彼はどうやら本作の脚本を読んですぐに出演を約束したそうだ。そして、エレナ約2倍フランスの女優サンドリーヌ・ボネールが出演しているが、彼女の出演作では「悪魔の陽の下に」「愛の記念に」を観て好きになった女優で、どちらもピアラ監督の作品だ。今思えばこの作品が彼女にとって初の英語作品になるのではないだろうか…。そうして後にゲイと公言したアレクサンダー役を演じたイギリス演劇界の新鋭で映画初出演のアラン・カミングがこの作品の主演を演じている。彼と言えば「バーレスク」「チョコレート・ドーナツ」等で素晴らしい芝居を見せていた。後はファミリー向けや子供向けのSFファンタジー映画などに出演しているいる。今思えばこの作品でカミングは出演依頼が殺到したと言っていたな。