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『プラハ』に投稿された感想・評価

Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
「プラハ」(1991年)

〜最初に一言、ボヘミア地方第一の都であるチェコスロバキアの首都プラハで、マイノリティーであるアラン・カミングの初主演と言う未熟な青年が異国と言う不安な環境の中で、とある女性と男性と三角関係になり欲情と嫉妬のラブストーリーが始まる。VHSのまま残っているのが寂しい秀作な恋愛映画である〜

冒頭、ここは古都プラハ。1人の青年が家族の映った幻のフィルムを探すために列車に乗って向かう。資料館の秘書の女、館長の男、奇妙な三角関係、恋愛、過去への執着、愛と嫉妬、官能的、ミステリアス、謎、川と自然。今、三者三様の恋の駆け引きが始まる…本作は92年度カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品で、「仕立て屋の恋」のサンドリーヌ・ボネールが主演をした幻想の街プラハめぐる複雑で不思議な恋愛地図映画で、1991年にアラン・セラーが監督した仏、英合作映画。この度チェコ映画特集をするべく円盤化されていなかった本作のVHSを購入して初鑑賞したが面白い。主演は誰もが知ってるガンツ、ボネール、カミングと豪華で幻想の街と言われており、観光客で賑わうヨーロッパの真中の街であるプラハを舞台に、一人の女性と一本のフィルムをめぐり、2人の男性が奇妙にもつれあいながら官能的に繰り広げるラヴ・ストーリーである。何故だか配給がシネセゾンの作品はほとんどVHSのままで勿体ない。素晴らしい映画が沢山あるのに…。

本作は冒頭に、夜の描写。列車のコンパートメント。眠っている乗客たちが映し出され、そこに1人の青年アレクサンダーが窓の外を見ている。他の男の手が、自分の膝の上からゆっくりと動いて他の女性の足に触れる。指がその女性の膝の上を這っていこうとするショット、それを見て微笑む青年。男の手が彼女のスカートをゆっくりと押しあげる。彼女が男の指をつかんでネジあげる。声を上げるその男。眠っている青年が捉えられる。彼女が男の手を取り指にキスをする。停まっている列車のコンパートメント、そして夜明け…さて、物語は青年アレクサンダー・ノヴァクは、亡くなった母と祖父が写っていると言う幻のフィルムを探捜しに、ヨーロッパの古都プラハにやってきた。先祖の地へ胸を膨らませ、染色の光に目覚める早朝のプラハの街を歩き出すアレクサンダー。陽射しに染まるヴルタヴァ川の流れが美しい。その足でフィルムセンターを訪れたアレクサンダーは、女性係員エレナ・カデンコーヴァが、つい昨日の夜行列車で目を奪われた相手であることに驚く。彼は、1941年10月20日のニュースフィルムを見つけてほしいと頼む。そこには、プラハにいた家族が写っているのだ。それから道案内をかって出たエレナを伴い、彼は家族が住んでいたアパートを探しに出かけるが、母から聞いていた木造の建物はすっかり形を変えていた。

引き返そうとするアレクサンダーを引き止めたエレナは、そこに住む住人に交渉して彼を古色騒然とした部屋のベッドへ導き、目を閉じさせた。そして家族の吸った空気とともに過去を蘇らせようと、そっと囁きかけるのだ。突然の突飛な行動に困惑しながらも、エレナにさらに惹きつけられるアレクサンダー。そして語る。フィルムには、ナチス占領下で死の収容所へ連行される前日、極寒の河を泳いで大勢の見物人を集めることによって、あらかじめ抹殺されている自分たちの存在を残すことを試みた、祖父と6歳の母が写っているのだと。数日後に尋ねたフィルムセンターの館長ヨセフはプラハへの夜行列車でエレナと戯れていた人物だった。ヨセフはエレナの上司でもあり愛人でもあったのだ。

フィルムへの思いを募らせるアレクサンダーに向かって、ヨセフは話をそらせるだけでなく、エレナは君に気があるようだなどと煽るようなことを言い、週末の別荘へ招待するのだ。そんな彼の罠にはまるかのように、エレナの好きなレスリングを観戦した夜から、2人の関係は始まった。週末、レスリングの友達も交えて、エレナとともに輝く草原や緑滴る自然を満喫するのだが、一方ではエレナとヨセフの親密な関係を見せられて戸惑いを隠せないアレクサンダー。おまけに帰りの列車の中で、エレナはもう会わないと彼に告げるのだ。翌日から姿を消したエレナに変わった係員は、エレナへの思いに身を焦がすアレクサンダーを何日間も試写室に閉じ込め、水泳大会のフィルムを淡々と映し続けて言うのだ。

何を探すかより、探す過程が重要だわ。数日後、映写室からフィルムを見ているエレナに気づいたアレクサンダーは、追いかけて詰め寄った。エレナは、アレクサンダーの子供ができたから会いたくなったのだ、と言って去っていった。その後、アレクサンダーとヨセフが朝食をとっているテーブル上へエレナガ持ってきたのは、家族のフィルムの入ったフィルム罐だった。とうとうフィルムセンターの複雑な分類の中から探しだしたのだ。しかし、エレナが言った。今日はもう映写はできない。明日なら見られる、と。その夜、フィルム発見の喜びとエレナの冷たい態度への失望に心乱された彼は、一軒のバーでウォッカをがぶ飲みして泥酔し挙句の果てにあれほど求めていた貴重なフィルムは、他人の投げた1本のタバコによって、燃えてしまう。打ちのめされてアレクサンダーが帰国の準備をしているホテルの部屋へ、強引に入ってきたのはヨセフだった。そして、君の本当の望みは一体何なんだと問い詰める。そしてとうとう最後にアレクサンダーが叫んだ。エレナだ。エレナを愛しているんだ、と…とがっつり説明するとこんな感じで、主人公の青年の幻のフィルムを求めるヨーロッパへの旅映画である。

いゃ〜、やはり幻想の街プラハと言う事はある。3人の男と女の愛のタピスリーを繊細で官能的な映像で描いた女性必見のラブストーリーだろう。これがVHSしかないのは残念だ。複雑かつ不思議な三角関係が見られる映画もそうないのでは。日本の景観とは違って石畳が続き、数々の尖搭がなんとも美しく映り、湖に反射する建物のシルエットもまた幻想的で神秘的である。この作品に限っては夕暮れの空に映える中世の面影を色濃く残す都全体は息を呑むの美しさだ。本当に第二次世界大戦でこの街が原型を留めている奇跡に感謝する。仮にこの映画を青春映画とジャンル分けしたら、非常に官能的な恋愛を含めた格調高い映像に仕上げていると評価できる。特にプラハと言う古い都を舞台に現代青年が突如その舞台に現れるのか何とも言えない差し色に役立っている。

それにしてもキャストがすごくみんな良かった。ヨセフを演じるのはブルーノ・ガンツ。数年前に亡くなられたばかりだが、彼の出演作の「永遠とー日」は私のALL TIME BEST今でも君臨し続ける(アンゲロプロス監督)。彼はどうやら本作の脚本を読んですぐに出演を約束したそうだ。そして、エレナ約2倍フランスの女優サンドリーヌ・ボネールが出演しているが、彼女の出演作では「悪魔の陽の下に」「愛の記念に」を観て好きになった女優で、どちらもピアラ監督の作品だ。今思えばこの作品が彼女にとって初の英語作品になるのではないだろうか…。そうして後にゲイと公言したアレクサンダー役を演じたイギリス演劇界の新鋭で映画初出演のアラン・カミングがこの作品の主演を演じている。彼と言えば「バーレスク」「チョコレート・ドーナツ」等で素晴らしい芝居を見せていた。後はファミリー向けや子供向けのSFファンタジー映画などに出演しているいる。今思えばこの作品でカミングは出演依頼が殺到したと言っていたな。

サンドリーヌ・ボネールって確かに美しいんだけど、この映画当時の年齢が25歳で、それにしても老けて見える大人びた表情が結構印象的で、さすがに30代は超えているんじゃないかと言う顔つきがある。でも結構向こうの人って年齢が分からないから、その辺は特に気にしなかったが、実際の数字を見てしまうと老けているな(いい意味で)と思ってしまう。ボネールが16歳の時に出演したモーリス・ピアラ監督の「愛の記念に」その時の彼女はまだ幼く感じたが、10歳も歳をとるとここまで大人びるものなのかと思わされる。それにしてもこの作品どこかしらパトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」を思い出させるような絡み合いだったりトークがあって面白い。この作品を見ると、在日の人が自分の国に行ったことのない、自分は日本で生まれて生きているため日本語しかしゃべれないと言うニュース番組などを見たことがあるため、少しばかり重ねてしまった。

それは在日朝鮮人の人だったのだが、この作品と言うのは亡くなった母の姿が写っているはずの古いフィルムを探しに青年が1度も行ったことのないプラハにやって来る映画なのだが、そこは彼にとっては母の故郷であり、先祖の土地であること、しかしながら青年は今はイギリスに暮らしていて自分はイギリス人であり、プラハに来たことが今回が初めてだったと言う流れになっていく。それを在日朝鮮人が、生まれは日本で、しかし両親の故郷は朝鮮半島(韓国)であり、1度も行ったことのない韓国に今回旅しに来たと言う重なりを頭の中で勝手に思い浮かべ、このような題材で充分に1つの良作の映画を作れそうではないかと勝手ながらに思った。それはロシアを舞台にもできるし、中国を舞台にもできると思う。だからこの映画を見て青年がどこかしら不安定な感じが非常に自分的には感じ取れた。故郷であるはずのプラハだが、チェコ語もわからないければ、知ってる人もいないため、よそ者として見られるのである。それがこの青年を翻弄させるのだ、その様な映画の始まりである。

と言うのも私自身日本国籍だが母親は外国人であり、ハーフなので故郷である〇〇(私の国)に小さい頃は行ったことがあるが、物心ついた年齢になっては1度も行ったことがないため、まともに言葉も話せない(日常生活の会話がせいぜい位)だろう。だからこの年齢でもし母国に行ったとしたら、狼狽するだろうし、少しばかり怖い気持ちもある。と同時に、楽しい気分も味わえそうな気もする。だからとりわけこの作品の主人公の気持ちが自分的には凄く感情移入できたのだ。だから本作の青年が慌てふためくプラハが主人公であり、タイトルが「プラハ」と言うのもその流れなのだろう。あんまり物語の中身を話すとネタバレになるため言いたくないが、この作品の冒頭のシークエンスを見ると、早速よそ者が来たと言わんばかりに溺れている犬を助けたところをしょんべんをかけられてしまう始末である。そこから三角関係が始まり、映画の醍醐味(この手のラブストーリー)がだんだん展開されていくのだが、この青年があまりにもプラハに無知なので、自分だったら少なからず下調べはしていくのでこの点は違うと言っておこう。

さて自分の事は置いといて、映画に話を戻すと、この作品は挑発的なエロティックなシーンもあり良かった。愛の渇望、欲望などプラハで起きる様々な男女の恋愛が悲痛な歴史とともに描かれていく。相変わらず監督は川のシークエンスを印象的に使い、本作に限っては音を非常に効果的に強調させている。1度は行ってみたいヨーロッパの真ん中に位置しているプラハ、そういやユダヤ人を描いているアゴタ・クリストフのベストセラー小説「悪童日記」はブダペストが背景になっていたね。さて、ここからは個人的に印象に残ったところを話したい。アラン・カミング演じる青年がボネール演じる女性の足にキスするところ。レスリング観戦をしているときに、観客席(階段になっているベンチ式の座席の下にバックを落として、拾いに行った彼が下から足の間に手を入れるシーン)の隙間から青年が裏にまわって足のかかと付近をキスする場面はなんともエッチな印象をもつ。

それから3人でピクニックしに行くんだけど、空気ボートで湖に浮かびながら寝ている青年に女性が触れるシーンとかも印象的で、てかアラン・カミングが若い時ってわりかしエキセントリック差が少なくハンサムである。晩年の彼の姿しか知らないので、すごい個性的なビジュアルをしていたが、彼のデビュー作であってなおかつ若き日のカミングはかっこいい。もちろん英国出身なのだからやはりイケメン、それに声質が優しい。ボネールは髪を後ろに結ぶセクシーな水着姿もたまらない。ブルーノ・ガンツもこの時はまだすごく若々しく見える。このなんてことない3人が川辺でピクニックするのは新藤兼人監督の夏目漱石の原作「心」の映画のワンシーンのようだ。そういえば結局のところあんま意識してなかったからもしかしたら話してるかもしれないけど、アラン・カミング演じる青年はプラハに来て自分の母親の母国語であるチェコ語を一言も話さなかったなぁ。何だか寂しい。逆に秘書と館長はなぜ英語を話せるんだろうと言う不思議もあるけど、あの2人はきっと頭脳明晰なインテリなんだろう。西と東であるが言葉は通じるところもある。

プラハと言うのはチェコスロバキアの首都で、ボヘミア地方第1の都である事は有名な話で、かつてヨハン・ボルフギャング・ゲーテはこの街を王冠を飾る宝石の中で最も美しい宝石とたたえた。その昔、ボヘミアの王やローマ帝国の皇帝たちが住んでいたこの地は黄金のプラハとも呼ばれていたらしい。あれ、確かフランツ・カフカやミラン・クンデラなどもこの都から輩出した文学者じゃなかっただろうか。それにスメタナやドヴォルザークなどの大作曲家を生みモーツアルトにこよなく愛された音楽の都としても有名だった様な…。やはり本作も写し出されていたが、街の中心部にあるロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどの各建築様式の建造物が立ち並ぶその美しい景観はやはり魅了されてしまう。そもそもチェコの民族と言うのはスラブ系のチェック人で、チェック語を話す。でもこの映画では基本的に英語なのであまりその言葉は出てこない。

またしても物語から話が少し建築歴史関係にずれてしまったが、印象的なシーンの話に戻すと、冒頭のシーンでアレクサンダー青年が降り立ったプラハ本駅と言うのは、近代的なターミナル駅で、国内線の主要な列車もほとんどここから発着するように人が結構多かった。旧市街方面に面した建物はガラス張りの近代的なもので、中は広いホールになっているんだなと思う。プラハには国際列車の発着する駅が確か2つあったと思われるが、主な列車のほとんどが発着するプラハ本駅、旧東欧圏方面からの列車が発着するプラハ・ホレショビツェ駅がある。それからアレクサンダーが散策する旧市街の中心に位置するスタロミエストスケー広場は圧倒的に広々と美しく、もともとローマ時代に作られた街道の交差点であり、プラハ城の建設に前後する850年頃、広場として整備されていたと記憶しているが、プラハ市民のデモなど、プラハで起こった様々な歴史的事件の舞台となった場所は言うまでもない。プラハ市民の憩の場として多くの人々に親しまれているんだろうなと思う。アラン・カミングがその広場を歩くロングショットは印象的だった。

その他にもヴルタヴァ橋とカレル川の美しい場面、アレクサンダーが1匹の犬と印象的な出会いをする場面とラストシーンで彼が過去と決別するシーンでも登場するその場所も東ヨーロッパ最古の石橋であり、多くの市民に対する権力の象徴でもあるように、市民の裁判や処刑もこのカレル橋で行われ、司法の舞台となっている。それから青年の目的地であるフィルムセンターは、プラハの市民会館を使って撮影されたと思われるが、その中世には歴代チェコの宮殿があった場所での撮影もやはり印象深いし、ポドリー通りも庶民的でアパートがある地区で、なんとも住み良さそうな感じがした。それからアレクサンダーがフィルムセンターの映写技師に淡々と見せられる水泳の競技会らしきフィルムであるパラグラフ・ビラも印象的で、さらにユダヤ人街もニュース映画としてモノクロで写し出されるが、ヒトラーが絶滅させるユダヤ文化の博物館として街並みを保存しようとしたため、プラハは20世紀初頭の街並みがほとんど完全な形で残っていると言う皮肉なものまで見せ付けられる気分だった。確か「神々のたそがれ」のロケ地はプラハだったと記憶している。

長々とレビューしたが、この作品も残念ながらVHSしかないが、もし見れる環境にある方はお勧めする(正直面白いと言う映画では無いのだが、私個人はチェコとポーランドがすごく好きな国なので過大評価してしまっているところもきっとあると思う)深い伝統が息づく国のチェコ、プラハを舞台に、ヨーロッパの中央に位置するチェコスロバキアの山地に囲まれ東西に細長いその領土は、ドイツ、ポーランド、ロシア、ハンガリー、そしてオーストリアの5カ国と国境を共にし、温和な大陸性気候のため日本同様四季があり、北海道によく似た機構特性となっていて、チェコスロバキアはボヘミア、モラヴィア、スロバキアの3つの地方からなり、プラハを首都にブラチスラヴァ、ブルノ、オストラヴァ、コシツェ、ピルゼンなどを主要都市としている。いろいろと目で楽しめる映画である。それから先ほども言ったが芸術の側面は非常に良い。5世紀から10世紀に始まったロマネスクからゴシック、ルネッサンス、バロック、クラシズム、アールヌーボーそしてコンテンポラリーまでその流れを汲み取れる。
Cem

Cemの感想・評価

4.0
魅惑の古都プラハを訪れ、青年が自分のルーツ探しをする

サンドリーヌ・ボネールの『プラハでは何事も急がないの』って台詞で、私はこの映画好き!!ってなった😍何事にもせっかちな私の心にズドーンと響いた✨『フィルムはまだか』と青年もなかなかのせっかちさん。煮え切らない彼の態度とかが子供っぽくてちょっとイラッとした😇
プラハの幻想的な街並みも良いが、自然豊かで長閑な別荘がサイコー🧡朝靄も美しく、ゆっくりと流れる時間が贅沢