doi

ロマンス祭のdoiのレビュー・感想・評価

ロマンス祭(1958年製作の映画)
4.0
胸に一物手に荷物、いちど聞いただけでそこそこ疲れるギャグをエンドレスに引っ張るオープニング。金語楼とチエミのテレビ越しのおしゃべりはワンアイデアを骨の髄まで使い切る省エネ度の高い笑い。フランク呼びでフランクさアピールする有島一郎と興業師小泉博に追い払われて踊り場で齧るパンを本人登場の大物エピソードが味つけ。ジャズ琴いづみの伝手で見つけたアパートに蝶々雄二、特に触れられもしないが当たり前のように家族のいないチエミとその寝顔をカーテン除けて見守る有島一郎の胸中やいかに。虹子とアチャコのロマンス祭も同時進行、全方面からモテるアーティスト宝田明の白羽の矢が立つのは特に才能はなくても可憐な嶺京子さん、それとこれとは別問題でどさくさまぎれに色気をまとって危うげなケレル姿を披露。麦藁にパイルでドラムソロのフランキー堺は一切絡みなしで賑やかす。身柄を預かるの体をまかせるのとぞっとしない言い回しが飛び交う業界の闇パートは小泉博の出番、部屋まで来てた。いづみの一流ジャズもいいけどやっぱりチエミのごった煮感、なんにも詳しくないけど今の気分で。
doi

doi