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若草の頃のdiesixxのレビュー・感想・評価

若草の頃(1944年製作の映画)
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20年ぶりくらいに見た。ビンセント・ミネリ、ジュディ・ガーランドコンビのコンサバティブなミュージカル映画。流麗な音楽と豪華なセット、優雅な衣装。四季折々のイベントとともに家族愛を歌い上げる構成と、アメリカ映画のある種の黄金律が詰まっていて、当時は陶然としたものだ。その印象は今も変わらないけど、さすがに2020年代に見ると、無批判な家父長信仰に、排他的で独善的な共同体意識と生活風俗、何よりおよそ恋愛にしかモチベーションのない主人公像が相当にキツイ。映画は1944年制作で、劇中の舞台はセントルイス万博直前の1903年…作品自体に原作者のノスタルジックな思いが込められていたことは想像に難くないが、良くも悪くも屈託がない。
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