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鳥人のssr701のレビュー・感想・評価

鳥人(1940年製作の映画)
3.3
5/28は笑い飯 西田さんの誕生日です!
おめでとうございまーす!

笑い飯といえば「鳥人」ですよね
というわけで「鳥人」を検索してみたら
なんと嵐寛寿郎 アラカン主演の映画が!
1940年の映画で当然白黒作品です
幼き頃の長門裕之も出ています
長文バカが恐れ多くも時代劇スタアの作品に挑むとか…(無謀&無礼)


当然まともなことは書けませんので
最初にあやまっときます…
失礼なことを書きますごめんなさい


(ネタバレありです)



「何しろ世間では…キチガイ扱いにされている男ですから…」
「しかし一見するところキ印にも見えんが
何をもってキチガイ扱いをされておるのかな?」
「家業を投げ打ち世間からはキチガイ扱いされながらも
空を飛ぶ機械に熱中しているのです」
「ほう…空を…? わしもキチガイとしか思えんなあ…」

「世間ではバカよキチガイよ…と」
「キチガイけっこう! 天才とキチガイとは紙一重!」

「これ!キチガイのところの子供と
あれほど遊ぶなと言ったのに!」

「人をキチガイ呼ばわりする前に
たとえキチガイと呼ばれてもだ
お前も何か工夫をしてみろ」

「ひとりがふたり ふたりが3人と
世間の人がキチガイのこの仕事を
理解してくれるだろう」

いやキチガイ言い過ぎィ!
これでも一部抜粋です
感動的なシーンでもキチガイという単語が
出てくるのでうっかり笑いそうになります


空を飛ぶ研究のために
何羽も鳩の命を奪ってしまっているのですが
その「鳩の墓」が味わい深いです
序盤の見どころのひとつですね
横にある木が学芸会っぼい木なのも素敵です

しかし肝となる飛行シーンですが
これがなかなか見事です
1940年ころではもっと技術的には
低いのではと失礼ながら思ってましたが
これは土下座せねばなりません

自分が無知なだけで
1940年だろうと
これくらい当たり前の技術かもしれませんが
その辺りはお許しください
こういう時こそこれを使うしかない…!
これですべてが許されるはずです!
   ↓
(個人の感想です)



中盤あたりから
技術や機械そのものを
奪われる危機があったり
なかなか熱い展開があります
家族にも窮地が訪れたり
ドラマチックで見応えがあります

名案を思いつくも
費用が無く落ち込んでいると
仲間から援助を持ち掛けられるシーンがあるのですが
この時のアングルって今の映画やドラマでも
よく見るなあなんて思ったり
ちょっと感心します
当時から完成されていて
今も受け継がれてるんだなあ…
(ちなみに1時間39分18秒あたり)


これがTBSのドラマなら
どうすれば飛べるのか
技術的なところの創意工夫を
あれこれと見せるんでしょうけど
今作ではとにかく周りの人の
妨害行為ばかりで
それがちょっとつらいです

最後にテロップが出て
気付かされるのですが
どうやら戦意高揚のための映画らしく
何事にも屈せず頑張ろうという
精神を伝えるもののようです

なんでテスト飛行で
ここまで命懸けなのかな?
無理せず少しずつ飛距離を伸ばせば
いいのに…
と思ったけど戦争のことを思えば
なるほどそうだったのかと…



正直いうと
空を飛ぶシーンは確かに見事だったんですけど
それよりも
その助走をつけるための土台の大掛かりさや
失敗した時の落下シーンの方が
うわっ…!これすごいな…!
と衝撃を受けてしまう作品なのでした
当時これを見た人も落ちたところが
目に焼きついてしまって
逆効果だったんじゃないかな?
(個人の感想です)
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