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眠れる森の美女のadeamのレビュー・感想・評価

眠れる森の美女(1959年製作の映画)
1.5
白雪姫、シンデレラと並ぶクラシックなディズニープリンセスとして知られるオーロラ姫の物語。
主人公にしては作中の存在感が薄いことでも有名なプリンセスですが、確かに三人の妖精の勝手さに両親もろとも振り回されているだけでなく、インパクト大のヴィランであるマレフィセントの存在もあってキャラクターとしての深みが感じられませんでした。
動物と心を通わせる描写で純真さを表す手法は「白雪姫」から上積みがなく、相変わらず外見で一目惚れする王子の軽薄さにもキャラクターとしての魅力が欠けました。
二人の運命的な出会いはもっとドラマティックにしようと思えばいくらでもできた要素だと思うのですが、妖精とマレフィセントの何でもありの魔法対決を物語の主軸にしてしまった為に、それも添え物程度にとどまっています。
カラフルなのにくすんだような色合いは中世っぽさがあって良かったですが、ハリボテのように動きのない大衆の雑な描き方は気になるところでした。
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