ふぃるま

眠れる森の美女のふぃるまのレビュー・感想・評価

眠れる森の美女(1959年製作の映画)
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おそらく、人生で初めて、屋外で観た映画。
ドライブインシアターではないです。

正確に言えば、観たのではなく上映する側だったんですが。

30年も前の話。
当時私は映画館でアルバイトしてまして、野外上映会の映写技師の助手として駆り出されたわけです。

場所は小学校の校庭。夏で、中央に盆踊りのためのヤグラが組んであり、そこにスクリーンを張って映画を映写するのです。

真夏の校庭には日影がなく、炎天下で真っ昼間からの準備は大変でした。

夕方になり、開演の時刻が近づいてくると、子供達が集まって来て、なんかこっちもわくわくしてくる。

イベントの進行の方が「そろそろ始めてもらえますか?」とか言って来るんですが、当然、明るい間は上映できない。
映写技師の方が空を見上げて「もうちょっとですねえ」とか返事してるのが、なんかアバウトで良かったです。

決められた時刻に上映っていうのではなく、空の都合で始めるってのが面白い。

走り回ってる子供がいたり、風が吹いたら画面もゆがんできたりしてね。

こういうの、最近では、やってないんだろうなあ。
車のクラクションとか聞こえてきたり、決して完璧な環境ではないのですが、風情があっていい。これも映画のひとつの形ですよね。

個人的には、夏のいい思い出として残っているのです。



今思えば、なんで夏の野外上映会がこの映画だったのか、はたまたディズニーが、そういった興行にフィルムを貸し出すのか、謎が多いですが、この映画だったはず…です(笑)。


追記
調べたら、今でもめっちゃやってました(笑)。
オープンエアとかエアスクリーンとか呼ばれてて、時代の流れを感じました(笑)。
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