おそらく、人生で初めて、屋外で観た映画。
ドライブインシアターではないです。
正確に言えば、観たのではなく上映する側だったんですが。
30年も前の話。
当時私は映画館でアルバイトしてまして、野外上映会の映写技師の助手として駆り出されたわけです。
場所は小学校の校庭。夏で、中央に盆踊りのためのヤグラが組んであり、そこにスクリーンを張って映画を映写するのです。
真夏の校庭には日影がなく、炎天下で真っ昼間からの準備は大変でした。
夕方になり、開演の時刻が近づいてくると、子供達が集まって来て、なんかこっちもわくわくしてくる。
イベントの進行の方が「そろそろ始めてもらえますか?」とか言って来るんですが、当然、明るい間は上映できない。
映写技師の方が空を見上げて「もうちょっとですねえ」とか返事してるのが、なんかアバウトで良かったです。
決められた時刻に上映っていうのではなく、空の都合で始めるってのが面白い。
走り回ってる子供がいたり、風が吹いたら画面もゆがんできたりしてね。
こういうの、最近では、やってないんだろうなあ。
車のクラクションとか聞こえてきたり、決して完璧な環境ではないのですが、風情があっていい。これも映画のひとつの形ですよね。
個人的には、夏のいい思い出として残っているのです。
今思えば、なんで夏の野外上映会がこの映画だったのか、はたまたディズニーが、そういった興行にフィルムを貸し出すのか、謎が多いですが、この映画だったはず…です(笑)。
追記
調べたら、今でもめっちゃやってました(笑)。
オープンエアとかエアスクリーンとか呼ばれてて、時代の流れを感じました(笑)。