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1492・コロンブスのkirioのレビュー・感想・評価

1492・コロンブス(1992年製作の映画)
3.7
コロンブスのアメリカ大陸上陸500年プロジェクトの一本
巨匠リドリー・スコットの描く中世大航海時代の光と闇は秀逸
反面、決め手にかける地味な映画である

STORY
15世紀スペイン
イタリア移民のコロンブスは「大西洋経由インド行き航路」を提案するも、その無謀な計画に賛成する者はいなかった。しかし、船主ビンソンの計らいで、イサベル女王の信頼を得たコロンブスはの船旅に出る。それはキリスト教の神が存在しない、新世界への旅だった。


コロンブスの無謀な偉業と困難を描く伝記
監督ならではのセットや衣装、絵の作り込みは圧巻
帆船の撮影は「パイレーツオブ〜」の如く、気合いが入っている
また宗教・地学・政治が絡む、排他的なスペインの暗黒
対して、西洋文明の理解を超えるアミニズムの暗黒

一本、あまりに淡々した偉人伝的な描写はわりと平坦
コロンブスの敵役とも言える、貴族階級のモクシカ(ロン毛・黒ずくめ・黒馬)とかは、異様に目立つが
音楽は「ブレードランナー」以来のヴァンゲリス

荘厳ではあるが、やはり盛り上がりにかける部分はある
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