140字プロレス鶴見辰吾ジラ

アベンジャーズの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

アベンジャーズ(2012年製作の映画)
3.6
【集結】

「日本よ、これが映画だ!」と煽られたあのとき。実は映画から遠ざかっていたときで何が凄いかわかってなかった。コミックヒーローが実写化でひとつの作品に集結する?北欧の神とキャプテンアメリカが同じ土俵で?レンタルになってから見た本作を実は客観視できていたのかそうでないのか?

正直このときの「アベンジャーズ」は乗れてなかった。言わば祭りだったからだ。大集合して悪と戦うのは戦隊ヒーローで見ていたしプリキュアでも見ていた。でも金かかっているからバトルシーン凄い!くらい。

正直、MCUは「キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャー」から一変したと思う。ルッソ兄弟の実写アクションの妙技とストーリーにやられた。

別に嫌いではない本作だが、彼らと壮大な旅を共にするには必要なのだ。仲間割れというかエゴの激突から突入する回りながらのカメラワークで見せる集結は圧巻。壮大な絵巻のCMとして抜群だし、通過儀礼として「これは映画!」なのだと思う。最後の食卓の打ち上げシーンの空虚さは祭りの後だが、ジェス・ウェドンが類い希なる交通整理をしなければ巨大な事故でお通夜だっただろう。偉大な旅の一歩を共にせよ!