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坊っちゃんのcamusonのレビュー・感想・評価

坊っちゃん(1977年製作の映画)
2.0
原作「坊つちやん」既読。

最近原作を読んで面白かったので、映像化作品も見ることに。
中村雅俊版。
過去に何度も映像化されているようですが、映画版としては最新版のようです。
米倉斉加年の赤シャツだけはイメージに焼き付いているのですが、
それはテレビ版の方だったのですかね。

大衆向けドタバタ娯楽作品としては、それなりに楽しめるのではないでしょうか。

やはりマドンナにそれなりのキャスティングをしてしまうと、
いろいろと役柄を付けざるを得なくなってしまうのでしょうね。
原作では、坊っちゃんがマドンナと言葉を交わすシーンはなく、
うらなりとマドンナとの婚約者としてのやりとりすら描かれないのと比べると、
いろいろとあからさまで、文学的な趣は一切なくなっています。

キャスティング自体はそんなに悪くないと思います。
松坂慶子の洋装の帽子は似合ってなかったので、
少しもったいなかったです。原作にもない設定ですし。

原作で、おっと思うような変化球的な部分がすべて省略されているので驚きがなく、
テレビドラマと一緒で、他に何かしながら見るスタイルでないと、
ちょっと見るのが厳しいですかね。

蛇足:
湯原正幸を久しぶりに見ました。
荒木由美子と結婚した時、歳の差婚でニヤけていた姿を覚えてます。
クイズダービーだったかな?
13歳差だから大したことないのですけどね。嫁がピチピチだったからかな。
あと、クイズダービー&歳の差婚と言えば、
黒澤明の息子クロパンこと黒澤久雄が、新婚直後の登場回で、
林寛子との歳の差婚(14歳差)でニヤケ過ぎて、
はらたいらを凌ぐ正解率を誇っていたのにもかかわらず、
1問を除いて不正解となってしまったことを、ついつい思い出します。
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