8Niagara8

魂のジュリエッタの8Niagara8のレビュー・感想・評価

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)
3.7
カラーのフェリーニも悪くはないなといえる色彩の豊かさ。
猥雑さを湛えながらも、全体のカオスをコントロールしつつ、その勢いのまま進めてしまう辺りはフェリーニらしく、彼にこそできること。
艶やかなんだけども、低俗さはないという。

結婚生活における孤独は前提としてあるが、彼女自身には宗教性が纏わりつく。神に対する信仰はある種一方的なものであるがゆえ、自身との対話が自らを縛り付ける。
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