チャップリン(当時24歳)の映画デビュー作。原題は「Making a Living(お金を稼ぐ)」。監督はドタバタ劇を量産していたキーストン社のヘンリー・レアマン。
チャップリンはまだ”小さな放浪者”の扮装ではないのが新鮮。内容は詐欺師(チャップリン)と新聞記者のケンカと追いかけっこの繰り返し。特に面白いわけではないが、劇映画最初期のスタイルが伺えて興味深い。ちなみに翌年にアメリカ映画初の長編映画「國民の創生」(1915)が制作されている。
お馴染みの扮装が初めて登場するのは、次作品「ヴェニスの子供自動車競走」(1914)から。チャップリンはこの年にキーストン社で36本に出演。