Taul

プリンセス・ブライド・ストーリーのTaulのレビュー・感想・評価

5.0
『プリンセス・ブライド・ストーリー』初鑑賞。そのユルさが面白くてどんどん深みを増すメタお伽噺。読み聞かせる祖父、想像する少年、お話の登場人物、それぞれが物語に託す気持ちに没入。物語がなぜ人生に必要かを改めて知ったような気分になる。それも楽しく晴れやかに。終幕後、ロブ・ライナーとウィリアム・ゴールドマンに拍手を送りたくなった。

『プリンセス・ブライド・ストーリー』祖父が少年の様子を察して改変もした物語を少年が自由にイメージしている脳内の映像化といった感じもした。残酷さはユルくなりシニカルで脇が大活躍していき、こんなお姫様話しならいいなあと。物語の伝聞や咀嚼においての創造はOKと言ってるようで、よくやってしまう映画の内容の思い違いもありかも笑

『プリンセス・ブライド・ストーリー』鋭いメタ的なものや価値観提示が溢れてる現在、その言及はほぼ無く素直に見ていける感じが今や新鮮だった。ビッグフィッシュの優しいホラ話、オズの魔法使のおうちファンタジー、ドンキホーテのメタフィクションなんかも思い出した。とにかくラストの台詞が最高。
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