風邪でベッドに横になってる孫に、祖父がおとぎ話を読んで聞かせるサブパートと、そのおとぎ話の内容を描くメインパートの二つからなる映画。
おとぎ話の内容は、フローリン王国の王子と愛のない結婚を無理強いさせられそうになるキンポウゲ姫。彼女には昔、永遠の愛を誓い合った青年がいたが、彼は海賊に殺されてしまったと言われていた。
ある日、キンポウゲ姫が謎の三人組に連れ去られ、命の危険にさらされるが、そこに颯爽と現れた謎のマスクの剣士の手により救い出される。しかし、このキンポウゲ姫誘拐事件には裏があった……というようなお話。
意外にもコメディ色が強く、全体的にコミカル。そして驚くべきは、クライマックスに主人公が全く役に立たないという衝撃の展開! いやあ斬新だね!
キンポウゲ姫役は、本作が映画デビューとなったロビン・ライト。そして何とアンドレ・ザ・ジャイアントまで出演している。結構セリフも見せ場も多い。
更にはビリー・クリスタルまで出ているのだが、まず気付かない(笑)。
そして、サブパートで孫におとぎ話を読んで聞かせる祖父を演じているのがピーター・フォーク! コロンボ全話観たよ!
この祖父の最後のセリフがいいんだわ。
因みに本作、´88年度のアカデミー賞で、最優秀主題歌賞にノミネートされたほか、
´88年度アヴォリアッツ映画祭黄金のアンテナ賞受賞
´88年度サターン賞最優秀ファンタジー作品賞、最優秀衣裳賞受賞
という、イマイチピンとこない賞を受賞しています。