本日の一本。
短めの子供でも見れるスタイリッシュな展開と恐竜の棲む島に放り出されてサバイバルするというシンプルなストーリーは初心者歓迎ということで前作の地続きよりも実はいいのかもしれない。観客の大半は迫力ある恐竜展覧会が観たいと思ってきているわけだからこれが間違いとは思わない。
前作と違いプテラノドンがかなり驚異的。T-REXは頑張っていたので本作では顔見せ程度。肩透かしと見るか新鮮と見るか。ロゴマークもリニューアルして新たな展開に持っていきたかったのかも。
ただ、どうも恐竜ありきのストーリーであるがゆえの強引さがかなりキツイ。登場人物に全く感情移入できない。可哀相なの少年エリック君だけであとはグラント先生含めて殆どエゴ丸出しのずるい大人達の話が後半の家族ドラマになるまで続く。
ジュラシック・パークの元がSFの話であることを鑑みれば、本作は映画館で体験するアトラクション感を前面に押し出した結果、以前の作品とのギャップがどうもフィットしないサイズの違う衣類を着用している気分であった。（恐竜とのコミュニケーションのシーンを挟むことで、後々のワールドへの複線になったという点はいいところだと思う。互いに理解し合うという新たな鼓動を見た）
