くまちゃん

ジュラシック・パーク IIIのくまちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

恐竜庭園はスピルバーグが終わらせるべきだった。
続編嫌いのスピルバーグが制作した前作から、ジョー・ジョンストンへメガホンは紡がれた。結果それが現在の大罪へと繋がる。

前作もそうだが、一作目を生き残った経験者の話を誰も聞かない。
戦争経験者が戦争の最中自己体験を伝えても見向きもされないなんてことがあるだろうか。
自己中心的なキャラクターの行動は事件をドラマチックにするためだけの要素に他ならない。
カービー夫妻は身勝手極まりなく、身分を詐称し、随行を渋るアラン・グラントを説得、着陸しないことを条件にするも、容赦なく着陸し、声を出すなと言っても大声を張り上げる。
息子を探したい気持ちはわかるが、あまりに身勝手である。
その上窮地を共に脱することで、カービー夫妻の仲が深まる。いや観客はそこに興味がない。うるさい男女がどうなろうと知ったことではない。勝手にやっててくれ。

アランの助手ビリーは研究のためラプトルの卵をくすねる。
アランは少々若すぎた。では済まされない。

初めて本格的に翼竜が出てきた所は評価できるが、襲われたビリーがなぜ、どうやって生き残ったのか曖昧。

そもそも8年前から多くの犠牲者を出した恐竜はもはや災害といえる。
それを放牧し、世界的な対策を何もとらないことに違和感を覚える。

ハラハラもドキドキもワクワクもしない。なんの感情も動かさない。

今作で頑張っているのはサム・ニール一人ではなかろうか。
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