オールドスクールな70年代カンフーアクション作品。
今となってはダサかっこいい? いや、案外一周回ってCoolかも。
冒頭のシーケンスに引き込まれる。
大袈裟と言えば大袈裟な打撃音。
ジャーンと鳴り響くワンショットの場面盛り上げ音。
そんな効果音たちに支えられるクラシカルなカメラワーク。寄って、引いて、また寄って。
美しい自然を映し込む引きのカメラワークも良い。
アクションシーンは、一部細かくカットされていて何だか不思議。
初々しいジャッキーの演技。時折チラリと表れるブルース・リーの面影。
切れ味鋭いアクション。盛り上がる肩甲骨。鍛え上げられた肉体美は、究極の機能美でもある。
他ベテランアクションスターたちも素晴らしいけれど、ジャッキーの股割りや脇締めや指先までに至る構えの美しさには及ばない。
そしてチラリとユン・ピョウ。
お話は、まあ、ツッコミどころはあれども、少林寺のお師匠がおっしゃるとおり『因果』な展開。
武士道や騎士道、果てはスター・ウォーズのジェダイにも通底してる。勧善懲悪のようでいて、そうでもないんだよねえ。
タイトルにも含まれている《木人》についてはイマドキ目線だと失笑もの。でもね、当時は男の子たちの心をがっちり掴んでたんだよなあ。懐かしい。
「師匠」は中国語でも「ししょう」と発音するんですねー。