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暗黒街の静かな男のhummingbirdのネタバレレビュー・内容・結末

暗黒街の静かな男(1961年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

(ネタバレありの感想です)

61年、カラー、シネスコ、舛田利雄監督、姫田真佐久撮影。

姫田真佐久がカラーで撮影していて、柔らかい色づかいとシャープめの映像に、カメラワーク。当時の町並みも美しい。ストーリーが楽しく、出演者も魅力的。

追跡シーンで、カメラが角で待っていて、走ってくる人がカメラを追い抜いて、画面の奥の方へ延々と走っていく。続いてそれを追いかける人がやって来て、また延々と走っていくのをワンカット(「ゆがんだ月」でも画面奥へ延々と走るシーンがあった)。画面の奥へ向かう人をクレーンで撮影するのは姫田真佐久らしいシーンかも。

話は銀座から六本木に流れて来たやくざが、店を手に入れようと画策するというもの(五輪が行われるので、やくざがショッピングセンターを作るのに土地を集めていたという、地上げの話は日活でよくある)。最終的には「用心棒」と同じ流れ(こちらの方が半年後に公開されているけど、すぐにマネして作ったんだとしたらすごい機動力)。

二谷英明がダンプを運転するシーンも(ダンプガイだけに?)。芦田伸介じゃない方のやくざのボスは垂水悟郎、子分は江幡高志、花屋は井上昭文(野呂圭介に似ているけど別人)。
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