けーはち

続 雷電のけーはちのレビュー・感想・評価

続 雷電(1959年製作の映画)
3.2
https://filmarks.com/movies/34988/reviews/159633990 ← 前編から直接繋がる後編だが、御家人であり有名な狂歌師である大田蜀山人(沼田曜一)が登場してグッと面白くなった。「寝惚」の異名を持ち飄々とした態度に機転とユーモアで幕府重臣も手玉に取るあまりにも都合のいいハイパー便利キャラ。雷電は彼と前編の便利キャラ一木左門太の支援で様々な妨害を跳ね除け、見事土俵で活躍を見せる。一方2ndヒロイン(池内淳子)の登場で恋物語は急展開。豪商の娘である彼女との縁談の前に、雷電の出世を考えたメインヒロイン(北沢典子)が、歌舞伎でいう「愛想尽かし」をして心ならずも身を引く。相撲や剣劇などの荒事シーンは元よりマトモに作り込んで見せる気が無いが、この愁嘆場だけは全力マッタリネットリムードたっぷりである。