のんchan

今宵、フィッツジェラルド劇場でののんchanのレビュー・感想・評価

4.0
ロバート・アルトマン監督の遺作🙏
監督作品鑑賞6本目❗️

長年続いているラジオ音楽番組『プレーリー・ホーム・コンパニオン』(※下記参照)の舞台は、フィッツジェラルド劇場での公開生放送で行われていて、人気もあり賑わっていたが、建物が古くなり大企業の買い手が決まったので、とうとう番組が打ち切りとなってしまう。その最終回の番組の表舞台と舞台裏とを描いた群像劇。

出演者は最後の夜だと誰もが知っているけれど、そのことを口にしようとはせず、ひと癖もふた癖もある個性豊かな面々は、いつもと同じように軽妙な会話をし、見事な歌を聴かせる🎶


またまた豪華なスターキャストを揃えてます🌟
そして音楽番組なので殆どが歌うんです♬

⚫︎ギャリソン・キーラー
実際の当番組の名司会者。映画は初出演。脚本を担当。

⚫︎ケヴィン・クライン
保安係、皆んなの世話役。
ちょっとコメディアン入ってます🥸

⚫︎リリー・トムリン
"ジョンソン・ガールズ"というカントリーソングデュオの姉。
コメディエンヌぶりは最高💫妹との掛け合いが巧い!

⚫︎メリル・ストリープ
妹ヨランダ。自然体でちょっと田舎臭いおばちゃん風な格好と演技は流石👏そして歌も上手い♪

⚫︎リンジー・ローハン
ヨランダの娘。
ダサ目な娘役だけど、ラストは流石の歌手。ステージを盛り上げます🎶

⚫︎ジョン・C・ライリー
"カウボーイシンガー"のデュオ。
いつもお下劣な下ネタ連発‼︎

⚫︎ウディ・ハレルソン
"カウボーイシンガー"のデュオ。
ジョンとの掛け合いバッチリで笑えます👌

⚫︎ヴァージニア・マドセン
白いトレンチコートを着ているが天使の役。
映画全体になんとなく死の影が見え隠れしている。番組終了と監督自身が自分の死を意識していたのかな?という意味合いを含めているよう。
天使の台詞に「老人の死は悲劇ではない」とある。アルトマン監督は“死”というものをすでに受け容れていて、人がいろいろな終わりを迎えるように、日常にもいつか終わりがやってくると言いたかったのか?

他にロビン・ウィリアムズ、トミー・リー・ジョーンズ等も

監督の体調もあるかも知れないが、いつもよりキャストの動きが少な目。そこがイイ。大人びた古株たちの味わいをじっくりと楽しめてこれはお勧め出来ます🌟


※1974年に🇺🇸ナショナル・パブリック・ラジオにより毎週放送が始まった「プレーリー・ホーム・コンパニオン」は、後に名前の変更等ある中2020年6月まで実在した番組。
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