ニューヨークは恋の街
恋破れても、仕事でボロボロになっても朝起きたら恋をしたくなる。それが、ニューヨーク。
どこにでも恋の種が落ちてるから、おちおちなんかしてらんない。
でも、この街で何かにハマりすぎるべからず!
ハマったら最後、強迫観念症になってあれよたれよと壊れていくから。自分を見失うな。
ジェリーは身勝手な恋人のアマンダに振り回されっぱなし
彼女は友人のボブの恋人だったが互いに一目惚れだった。
ウディ・アレン演じた知的派コメディアンのオーディションで知り合った少しおかしな先輩作家ドーベルに影響されて、ライフル持とうとするジェリーも滑稽だし、恋人と住む家に押しかけて自分の好きなようにするアマンダの母親もやべえワガママで家の中でカオスだし。
恋人ジェリーとだけセックスできないアマンダもわけわかんないし、共感できる登場人物誰一人としていないお話。
変人だけど、年上のドーベルの指摘はある意味どれも納得いくもので、ジュリーが大人になるための荒治療としてはいい存在だった。
ドーベルに流れるレジスタンス精神がクレイジーであってもその生き方がなんか魅力的で、ジュリーはアマンダ以上にドーベルにトリコだったんじゃないかな?
半年セックスさせてもらえないのに、医者が診察と称してアマンダを愛撫しまくるのを観るジュリーとか、恫喝されて目がいっちゃってるドーベルのシーンとか、なんかシュールな演出結構嫌いじゃない。
メイン登場人物が他のウディ作品より少ない気がしてこじんまり感あったけど、クレイジー度は高めの印象的な作品ではあります。