中学生の孫息子と暮らす初老の女性。ある日、詩作教室の存在を知り通い始めるのとほぼ同時に、孫の重大な秘密を知ることになった———イ・チャンドン監督作品。
初老の女性の描き方が抜群に上手!ずっと目が離…
伝えたいことは、その最後らへんだけをあえて抜き取る、っていう演出なんだろうか。そういうシーンが多かったように思う。
『バーニング』がぶっ飛びすぎてそういう映画を撮る人かと思ったが、そうではなく『シ…
イチャンドンは巧い。ヘタすれば内向的でひたすら心象風景を映すだけの内容になりそうだが、そうならないのが凄い。画面の向こうには他者が存在する毒々しくも美しい世界がある。
祈りのようなラスト。受け止…
最初と最後の川のシーンがまるっきり同じ。 全編、おばあさんばかりで華やかさはないが構成がとても上手いので長尺なのにも関わらず全く飽きないし芸術性も高い。 「動」のタイプの韓国映画はたくさん観てきたが…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
「バーニング」で感動してイ・チャンドン監督の作品をもっと観たくなりレンタルした「ポエトリー アグネスの詩」。
まずこのタイトルが一見してあんまりおもしろくなさそうなところがスゴい。どうやらあえてそう…
極めて、本当に極めて個人的な理由でグッときた。他の人には勧めません。
世の中の美しさを発見しようと身を凝らしたら、世界は汚く人間は醜かったという話。どんなに美しさを見いだそうとしても、周りがそれを…
世の中には「美」と「醜」が溢れている。
けれども、100%「美」だけ、あるいは「醜」だけ存在する世界などあり得ない。
「美」があるからこそ「醜」が際立ち、「醜」があるからこそ「美」が際立つ。
そのよ…
あまりにも静かで美しくて残酷で、この映画を観て抱く感想を語るのにふさわしい語彙が自分の中にない
いわゆる胸糞的なテーマを扱うのに際して、詩を通して世界を見つめる切り口の巧みさ
社会が抱える暴力性を静…