繊細、細やか、丁寧、観ていて辛いがとても好きな映画。
自分の身内のせいで、誰かが自殺に追い込まれたら?それを知ってしまったら?
他の親のように、お金で揉み消そうとするのか、自分には理解しがたい孫…
最高に面白かった。面白いという言葉は、この映画の扱う題材を考えると不謹慎だけど、それでも。
孫と二人暮らしの老女ミジャ。娘は釜山に働きにでたきり帰ってこない。
そんな孫は中学生で、反抗期のさかり。…
やっぱ凄えよ、イ・チャンドン…
当然ながら自分の中で即座に消化できるような映画ではなく、
未だにモヤモヤしている。
主役のミジャが妙に可愛いおばあちゃんでね…、
話はかなり凄惨だし、映像は妙に美し…
先日観た『やさしい本泥棒』に、
“ 記憶は魂の筆記だ ” というアリストテレスの言葉が出てきた。
その ’記憶’ がぽつぽつと喪われるミジャの時間のなかで、
次第に研ぎ澄まされてゆく眼差し。
言葉の…
完璧すぎるだ。イチャンドンは天才だ。オラはどうしたらいいだ。
現実を直視する事で生まれるのが詩なら最悪な現実から生まれるのはどんな詩なのか。現実と向き合う決心が筆を走らせるなら悲劇を覗きこんだ先には…