【第63回カンヌ映画祭 脚本賞】
『シークレット・サンシャイン』『オアシス』のイ・チャンドン監督作品。一緒に暮らす孫がある事件の加害者になってしまったことから揺らぐ女性を描いた作品。
テーマとしては他の諸作同様重く苦しいのだが、『バーニング』で感じたような軽やかさが加わった気がする。想像していたよりも苦しい映画ではなかった。
追い詰められるのには違いないのだが、「詩」という表現を通じた内面描写が多く、見ていて苦しいというのはあまりない。
それよりも被害者となった少女と同化していくような、女性として共鳴していくような印象を受けた。