koukuwabara

ポエトリー アグネスの詩(うた)のkoukuwabaraのレビュー・感想・評価

3.8
何ともいえない後味の残る作品だ。しかしそれは決してネガティブな意味ではなく、物語の中で自分が感じた違和感を、クライマックスで綺麗に洗い流してくれた、気持ちよさの後味だ。自分の中にある正義感、孫にとって本当に必要な事、被害者に対する慈しみの感情などを通して、主人公のおばあちゃんは最後に自分にとっての正しい事をした。社会の汚い部分を見事な脚本で華麗に炙り出した本作。最後の、ただ川が流れるシーンの川の音が、やけに心地良かった。
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