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ポエトリー アグネスの詩(うた)のyadokariのレビュー・感想・評価

4.0
』衝撃作ばかりの韓国映画なのはそういう映画を好むからなんだろうな。この映画も衝撃的なシーンや描写はあるが全体としてはポエジーな雰囲気に包まれている。それは中学生の孫を育てるお洒落お祖母さんの存在感によるものだろう。詩の言葉を探して詩と出会う一人の人間。

アルツハイマーと孫の行為(少女レイプ)への償いの気持ち、そこに係わる様々な人々。その中で不在なのは母だったのは何か意味があるのか。ちょっと気になった。お祖母さんというよりその娘と友達関係みたいなちょっと飛んでいるおばさん。金持ちの老人のヘルパーをしながら売春してしまうのは凄い!

仲良し6人組の父親たちの男ども駄目さも出ている。その中で詩を作ることはどういうことか。魂に訴えかけること。監督の狙いはそこに詩と映画の共通なものを見出した。お祖母さんの行動は絶叫や号泣する言葉ではないが、胸にくるものがある。バトミントンする姿とか。あのシーンは美しい。(2013年06月22日)
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