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ポエトリー アグネスの詩(うた)のyuzameのレビュー・感想・評価

3.0
見逃してしまって
もう見られないかと思ってたから
見に行けて良かった。

ミジャさん役、素晴らしかったな。

モノクロかな?と思うほど色の暗い
川面の映像で始まる。
ああ、あれは彼女だったんだなって
後になって気がついた。

ひどいものから、些細な事まで
あらゆる世代が女性を軽んじる描写が
色んなパターンで示されてた。

ミジャは女の人からも
多少軽んじられてたかな。
彼女は多分、若い頃から
独特な存在感だったと思う。
服装のセンス然り。
キレイなものが好きで、その事に素直。
だからちょっと浮いてしまう。

いちいち面白くもないエロ漫談する刑事、
なんなんだよ。しかも高圧的。
みんなが笑ってあげてる感じ。
これ知ってるわ〜って思った。

子供の悪事を隠蔽する事に
全く逡巡の無い父親達。
ボーイズクラブと言うか、
この感じが彼らの息子達にも
キッチリ受け継がれているからこそ
起こった犯罪なんだろね。
恐らく母親の中には違う態度を示す人も
居たのだと思う。
だとしても女が口を出す権利は
無いのだろうな。

ジョンウクの描き方が秀逸というか
凄かった。。
鼻の下のヒゲもそのままな程
身なりに無頓着。全く色気付いてない。
ただただ子供。
彼女の写真を見ても思考停止して
無かった事にする。
どうする事も思いつかない。
なのに、ホモソな集団に入ると
ちゃんと有害な男になってしまう。

フラフープさせるのは意地悪いなぁw

最初に連絡してきた父親とジョンウクは
ネトフリのロースクールでも
一緒だったな。
あっちではジョンウク
めっちゃキリッとしてた。

謝罪に行ったのに、美しい自然に
すっかり目的を忘れて
楽しく世間話してしまうなんて脚本
どうやったら思いつくんだろ。
しかも「落ちる」って連呼するしw

病院で悲しみに打ちのめされている
お母さんを見かけた帰りに
詩の教室のポスターを改めて意識する。
最初から彼女が書かせた詩だったのかな。
なんて思えてくる。

河原で手帳を取り出しても
何も言葉を記せないまま雨に降られ、
その足で社長の家に行って
彼女の絶望を追体験する。
最初はお金の無心が目的の行為
だと思って見てたけど
途中で、そうでは無いと判って
結構ショックだった。
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