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ポエトリー アグネスの詩(うた)のmeehooのレビュー・感想・評価

3.1
狂気と悲哀と純潔の狭間を行ったり来たりするミジャ、その視線の先に間々入り込む真紅の花。この映画に登場する赤い花は、智恵子抄のレモン哀歌におけるレモンの役割を果たしていたと思う。だから何、ってこともなくて、映画自体はどこか漫然で些か退屈でさえあったのだが、なぜか、赤い花が現れる度に不思議とこちらまで意識の振れを覚えたナリ。
もしかしたら、2時間超の冗長とも思える映像を通じて、退屈込みのミジャの生を追体験されられていたのかもしれないです。
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