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ポエトリー アグネスの詩(うた)のjnkのレビュー・感想・評価

4.9
日和見で生きてきた女が詩を学ぶことで世界の在り方を知っていき、非情な決断に向かって行く地獄巡りのような話だった。
詩の良し悪しは観客にはわからないけど、詩は現実を見ることという話だけは叩き込まれて、彼女が何を見てどう変わっていくのか、詩が完成するとはどういうことかを体感させられ、彼女が詠む詩の重さを背負わされる。
実際に起きた残酷な話を基に作られてるわけだけど、そういう話を扱う志と魂によって真に恐ろしい物を見せつけられた。
アグネスであり、世の業に睨まれて映画は終わる。他人事じゃない。
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