映画における《語り》の、ひとつの極地を見た気がして震えた。それは、やがて映画を含めた創作の本質へと届き得るものでもある。
今作には大まかに二つのラインがあって、並行している。
①ある少女の死にまつ…
ヤンさんの詩がよく分からなくてもよく見て何度も噛み締めることで、苦かったり、苦しかったり、辛かったり、辛かったり、つまらなかったり、面白かったり、美味しかったり、と味が染み出す映画。
詩は若者に人…
このレビューはネタバレを含みます
娘の代わりに孫を育てながら暮らしているミジャが、詩と出会って、日常の中で感じた想いを詩にしていくまでのドラマ。
•••っていうのを勝手に想像して見始めたら、冒頭から川に浮かんでる水死体が出てきて、「…
男性と女性
性行為に対する性差についてのお話し
性を軽く考えられる身の回りの男性たち
自分のモヤモヤをどうしたら良いのかわからない孤独な主人公
どうして女性は我慢してしまうのかを考えてみる
呆れ…
すごーく嫌な話がすごく美しいなと思って印象的。
いくつになっても女性は女性であるがゆえに自分が受けてきたいろんな性被害を忘れられない。
けど、ミジャくらいのおばあちゃん世代ってきっとそれを封じ込め…
このレビューはネタバレを含みます
汚いものを見ずして、審美は辿り着けるはずもない。ラストにミジャが詩を読んだのは、美しいもの以外にも目を開いたからなんだろう。
ただミジャがいつ何をきっかけに目を開くことができたのか分からなかったの…