うっちー

サンライズのうっちーのレビュー・感想・評価

サンライズ(1927年製作の映画)
4.7
心が洗われる映画が見たくて、本作鑑賞。「世界で1番美しい映画」とトリュフォーに言わしめたのは、ストーリーもさることながら、映画的技法、表現力にあろう。
抑揚に満ち卓越した表現技法によって、シンプルな起承転結が燦然と輝く。嗚呼、この心情の忙しさこそ映画の醍醐味だ。そう思わせてくれる。
都会の教会と田舎の窓格子が表す十字架という映画的対比を通して、西洋的美徳を見事に体現した。この力強さが本作を永遠の大傑作たらしめている。
聴覚要素も素晴らしい上に、ムルナウは動物にまで映画の魔法をかけてしまった。神がかり的だ。
うっちー

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