再鑑賞。
以前見た時如何に自分がストーリーやキャラクターしか見ていなかったか分かり驚きました。
もちろんストーリーやキャラクターも魅力的なんですが、それらにここまでのパワーを宿したデ・パルマのカメラワークやギトギトした色使いが最高。
リハーサルのシーンでのスプリットスクリーンや二重の覗き(とそれを覗く我々観客)なんて特に面白い。
ファントム(ウィンスロー)のテンションに呼応してブレまくるカメラも良い。
歌のシーンもどれも良いです。
地味にジューシーフルーツの曲がいい。笑
ジェシカ・ハーパーが歌うますぎてビビります。
なんだかんだキャラクターも素晴らしく、言うほど若く見えねえだろっていうスワンの胡散臭さも、ウィンスローの悲哀とファントムになってからのブチ切れっぷりも、とにかく歌で成り上がりたいってこと以外はなんだかボケーッとしてるフェニックスも(『サスペリア』の時もですが僕はジェシカ・ハーパーのボケーッと具合が大好きです)、クレヨンしんちゃんの悪役にいそうなビーフも全員最高です。
この自分勝手でハチャメチャでロクでもないキャラクター達の回想と共に流れるエンディングでグッときてしまうのです。
