ケビン・ベーコンとゲイリー・オールドマンという期待を抱かせる共演だが、いまいちベーコンのキャラが整理しきれていない印象がある。
レイプ容疑を掛けられているマーチンを無罪放免にした敏腕弁護士のチェイス。
しかしその後も似た殺人は繰り返し起き、チェイスはマーチンにまたしても弁護依頼をされる。
この映画犯人が誰かを隠そうともしないし、否定させようともしない。
つまりはベーコンとゲイリー二人のキャラにのみ絞って進んでいく。
殺人シーンもなくベーコンのキャラが不気味というだけであり、本質的にゾクッとさせるような怖さもない。
ラストも何か中途半端だし、ベーコンの初の悪役やゲイリーが知られる前のキャラとしてなら見ものかもしれない。