ぱりぱり

逆噴射家族のぱりぱりのレビュー・感想・評価

逆噴射家族(1984年製作の映画)
3.5
子供の顔面にボール投げつけて「天罰覿面!」といって笑って走り去っていく植木等。犬小屋で犬の真似をする倍賞美津子。スクール水着でダンベルを持ち上げる工藤夕貴。自室で望遠鏡を使って授業動画を見る有薗芳記。
それでも、一番おかしいのは、家族ノイローゼにかかった小林克也に違いない。

みんな家のことは無関心で自分の都合ばかり主張するのもおかしいけど、家族のことは全て自分に責任があると思い詰めるのもおかしい
このアンバランスがついに崩れたのが、家という狭い世界の中でのファミリーサバイバルゲーム...最悪だ〜
でも、敵は家族のメンバーではなく、家庭だったと気づいて一件落着?なんとなく納得笑
家と外(社会)との境があまりに明確だったのがいけないっていうことかな。家も一種の社会ではあるし、社会も家だと思えるくらい優しいといいのにね〜

面白かったけれど、やっぱり家族ゲームとどうしても比較してしまって、こっちの暴走ぷりよりも、家族ゲームの現実味ある可笑しさの方が好きだな〜と思っちゃう
でも、自分を振り返ってギクっとするのはこっちかもしれない