もっぱらパーフェク斗

逆噴射家族のもっぱらパーフェク斗のレビュー・感想・評価

逆噴射家族(1984年製作の映画)
3.7
家庭を舞台にした、アクション・ホラー・ギャグ映画。漫画家の小林よしのりが脚本なので、マンガのコマ割りの様にびしばし進むカットに乗るポスト・パンクなインストBGMが心地よい。当時の世相を反映させたと思われる、核家族や受験などによる軋みから軋轢まくる家族間の鬱憤が正に噴射される。一軒家の中で日用品を駆使しての家族乱闘シーンではその特性を活かしたカメラワークと展開が最高。前年に公開された、松田優作主演の「家族ゲーム」にも勝るとも劣らない名食卓シーンあり。全3巻くらいのアングラ漫画を読み終えた気分。