ナツミオ

誇り高き戦場のナツミオのレビュー・感想・評価

誇り高き戦場(1967年製作の映画)
3.8
DVD鑑賞
1967年アメリカ作品

チャールトン・ヘストン主演の異色戦争映画

第二次世界大戦終盤の1944年12月ベルギー戦線後方の街。
米軍慰安顧問団主催のクラシック・コンサートが開催されていた。著名な指揮者エバンス(チャールトン・ヘストン)率いる交響楽団はアメリカ軍部隊の将軍や上級将校を観客に演奏する最中、独軍のアルデンヌ攻勢が開始され後退を余儀なくされるが、途中、敵と遭遇し楽団員たちの乗るバスごと捕虜となってしまう。その時、米軍兵士2名もうまく楽団員たちに紛れ込んでいた・・・

ドイツ軍司令官のシラー将軍(マクシミリアン・シェル)は著名指揮者エバンスに、兵士の士気高揚に演奏会を依頼するがエバンスは拒絶する。シラーとエバンスの駆け引きが始まり・・・

交響楽団の著名指揮者が主役の戦争アクション。
後半、ワーグナーのタンホイザーの演奏を軸に戦いが始まる。

エバンスとシラーの駆け引きと、処刑好きで冷酷な部下アーント大佐役のアントン・ディフリングの三つ巴の戦いが面白い。

銃の扱いが初めてのエバンスがマシンガンを撃ちまくるのは⁇

アントン・ディフリングはドイツ人俳優だが、戦争映画で冷酷なナチス軍人や政治家、他色々な作品に出ている。ユダヤ系で大戦中はカナダへ脱出しホロコーストを逃れた彼がナチス軍人役が多かったのは皮肉。

「暁の7人」(1975年)ラインハルト・ハイドリッヒ役
「荒鷲の要塞」(1968年)クラマー親衛隊大佐役
「テレマークの要塞」(1965年)
フリック少佐役
「勝利への脱出」(1981年)実況アナウンサー役
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