このレビューはネタバレを含みます
埋められた木棺内だけで展開されるワンシチュエーションスリラー。
全てが明らかになる事を期待すると肩透かしに合ってしまう作品。
画面に映るのが主人公ポールだけにも関わらず人間性を深掘りして展開に活かすような描写がほとんどなく、拉致されたのがポールである意味が感じられなかった。
違和感を覚えるシーンから政府とテロリストがグル説、陽気なエンドロール含めて本作は「国から個人への薄情さの皮肉」を描きたかった説などを考察できる。
そういった点から拉致は誰でも良かったので主人公の人物像を掘り下げなかったのかもしれない…が、それであれば今度はワンシチュエーションである必要性に疑問を感じてしまう。
("顔" を見せない事で輪郭をぼやかす狙いはあるかもしれませんが)
政府の嘘が露呈するオチとポールの絶望で終わる胸糞展開は好みだが、見せ方がチグハグでハマらない結果となった。
そして鑑賞中似ているな…と思っていたら主演はライアン・レイノルズ本人やんけ!!