Jimmy

裸の十九才のJimmyのレビュー・感想・評価

裸の十九才(1970年製作の映画)
4.0
この映画、新藤兼人監督が「十九才にして連続射殺犯」となった男を丹念に描いている。

物語は、青森から集団就職で東京のフルーツパーラーで働く若者(原田大二郎)であるが、勤めは長くは続かない。大阪の会社に勤めるがやはりダメ、青森に帰省して東京の高校に働きながら通うが高校を辞めて自衛隊に入ろうとするが不合格、と何をやっても続かずにダメ。そして遂に、警官から拳銃を奪って射殺してしまう。
この直後に、母親(乙羽信子)の若き日→結婚→子だくさんの母親、という過去に遡る展開が上手い。脚本の良さだろうか。
そして、物語は元の時代に追い付いて、若者の生き様を丹念に描く。

モノクロ映画であるが、乙羽信子のバストトップに驚き。更に、太地喜和子のバストトップも。

しかし、上手くいかない若者を見ているのは、結構つらい。
連続射殺犯なので同情の余地はないが、もの悲しいドラマであった。
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