上海十月

裸の十九才の上海十月のレビュー・感想・評価

裸の十九才(1970年製作の映画)
3.8
永山則夫事件に触発されて製作された作品。モスクワ映画祭グランプリと原田大二郎で有名。やっと観れたという感じ。70年という時代は、加害者に対して優しい時代だったのではないかと感じる。確かに貧困と無知が引き起こしたともいえるが他の兄弟が凶悪犯になってないという裁判所の見解に同意する。結構、シュールな編集になっていて面白い。突然母親と父親のゆがんだ関係が宇野重吉のナレーションが出てきたり、林隆三の歌が流れたりと忙しい。学生運動とジャズ喫茶のシーンが70年代だ。ビートたけしが早番で永山則夫が遅番だった話は、有名。同じような題名で「19歳の地図」があるが何か共通したテーマのような気がする。当時は、19歳が一つのキーワードだったのだろう。今は、14才だろうか。
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