このレビューはネタバレを含みます
一年戦争を別のアングルで描いた作品という事で、ずっと面白い面白いとは聞いていたのですが、OVAだとなかなか見るチャンスが無く…
と思っていたらU-NEXTでシリーズがいろいろみられると気づき、さっそく！
この作品はアニメシリーズの総集編を、新要素を加えてとても巧みな構成でまとめている作品。
なので、まずはアニメシリーズを是非全部見てから見てほしい作品。
いや～面白かった。
まず、作家陣が凄い。
調べてみるとキャラデザがビバップとかを担当されていた方なんですね。
川元利浩さんのデザイン好きだから。
メカニカルデザインもカトキハジメさんが入られていたり、音楽も田中公平さんだったり、好きと好きと好きが交差しまくる作品でした。
そして声優さんたちがもうレジェンドばかり！耳が幸せ！
そして内容も非常に泥臭い戦いをするというか、うまく表現できませんが、戦争のいろんな機微をうまく表現しているなぁと感じました。
あの、エレドアというキャラがやっていた、音声で敵の状況を判断するやり方というか演出が凄かった。
実際の戦争もそういうやり方があるんだろうけど、改めてミノフスキー粒子の関係なのかレーダーが効果を発揮しない所でも、ああいったアナログなというか地道な戦い方を強いられる中で、どうやって仲間と力を合わせて生き残っていくか…という風景がとても見ていてワクワクハラハラした。
みんなナイスキャラの集まりなんだよな～。設定がとっても良く出来ているなぁと感じました。
普通の消息不明の終わり方もそれはそれでよかったけど、ラストリゾートの展開も好きでした。
ビームサーベルの熱量で雪山にお風呂を作って入るシーン、シローのいい意味での破天荒さがさく裂していて好きなシーンでしたね。
ガンダムの主人公の中でも特に特殊な能力があるわけでもない中で、それでも食いしばって生きているというか、あんなにストレートな熱血野郎というのは割と好きでした。
アイナも奇麗でナイスヒロインって感じで良かった。
芸人の土田さんが娘さんの名前にアイナとつけたという話を昔きいたことあるけど、その気持ちちょっとわかるｗｗｗ
ちょっと、ハイパー吊り橋効果みたいなところもあるのかもしれないけど、お互い惹かれあうスピード早すぎるし、シローに至っては2回しか会っていないのに愛しているなんて言えちゃう感じは「え？？」って思ったけど、嫌いじゃなかった。
今…０８のガンプラ探し始めていますｗｗｗ
それくらい良かった！！
２０年以上も前にこういう視点で宇宙世紀のガンダムを描いている目線のひらめきの妙だったり、構成美だったりを感じる素敵な作品でした。
ミラーズレポートもそういう総集編の作り方があったか！とその構成力に感動した。
ファーストガンダムのある程度の基礎知識が無いと厳しい作品なのかもしれないけど、そうじゃなくても入門編としてもオススメできるかも。
ひとつの恋愛アニメとしても見られるというか。
案外ベタに、連邦ジオンの兵士同士の男女がひかれあう作品って他に無いのでは…？
後で書く。
