びこえもん

ドライヴのびこえもんのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
3.7
表の顔はカースタントマンだが犯罪者の逃走者ドライバーとして裏社会に生きる男を描いた映画。光と影のコントラストが美しいシーンが多く、静かなる車窓とドライブの情景とけたたましいカーチェイスのサイレンとエンジン音に響き渡る銃声という聴覚的な動静もパッキリしているのが印象的でした。ちなみに血はいっぱい出ます。苦手は人はご注意を。

台詞が比較的少なく寡黙な印象を受ける主人公の男ですが、強面をきかせるでもなく静かなる怒りと激情とバイオレンスさが滲み出ており、ただならぬ凄みを感じさせられるあたりゴズリングの演技力の高さが伺えます。オスカー・アイザックも最初にゴズリングと会話するシーンなどその点では非常に良い演技をしていると思います。