でぃーら

ドライヴのでぃーらのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.0
全編通じてシリアスな空気。独特の緊張感と、それを突き破るバイオレンスなシーン。映画も美しく、完成度の高い映画。

寡黙なゴスリングが格好良い。

終盤、サソリと蛙の寓話に触れられる。蛙の背に乗って川を渡るサソリ。蛙を刺して自らも溺れてしまうが、「刺すのが性だ」と。

愛する女性のために闇に堕ちていく主人公だが、結局は自身の性だという解釈か。
あるいは、何度も登場するジャケットを着た後ろ姿は、背面のサソリに刺され闇に溺れようとする蛙の比喩ともとれる。

ちなみにタイトルからカーチェイス映画と思い込んでいると肩透かし。ただ、何度か登場するカーチェイスシーンは、控えめだが格好良し。

【評価基準】
5.0 これ以上ない。
4.5 名作。鑑賞後しばらく映画に浸れる。
4.0 良作~秀作。いい映画を観た!
----------------------他人にオススメするライン
3.5 佳作。面白かった。
3.0 それなり。ギリ満足。
2.5 別の映画を観た方が良いかも。
2.0以下 苦痛。上映時間=懲役刑。