25年ぶりぐらいで再見。やっぱり圧倒的、なんてドラマチックなんだろう。
20世紀動乱の中国が舞台で、時代に、芸術に、国家に、そしてお互いの愛憎に、人生を狂わされ翻弄される三人の男女の生き様が描かれており、映画を観る醍醐味が全て詰まっているような作品。印象的なエピソードがいくつも散りばめられていてどれも鮮烈。
レスリー・チャンの壮絶な美しさと儚さは言うまでもないが、今回はコン・リーの気高さと懸命さに涙が止まらなかった。美しく着飾り何不自由なく過ごせる女郎だった生活を捨て、愛する男の妻になり必死に夫を支える。日焼けした化粧っ気のないコン・リーの健気さに泣きに泣いた。時代よ、あんまりではないか。そして人間の愚かさよ。
過去に観た時はこんな事思わなかったかもしれないな。レスリー・チャンのインパクトしかなかったかも。中年になるのも悪くないw またおばあちゃんになって観返したい。