こぼちゃん

青春の門のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

青春の門(1981年製作の映画)
3.5
松坂慶子が、この作品と『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で、第24回ブルーリボン賞主演女優賞を獲得。鎌田行進曲の松坂慶子さんや北斎漫画の田中裕子さんなど、この時代のヒロインは冒頭に白い肌を見せるのには、びっくり。

太平洋戦争の九州、筑豊の炭鉱で亡くなる、伊吹重蔵(菅原文太)は坑夫たちのまとめ役で、喧嘩っ早いが人情があり男気溢れる男。事故の際、多くの人を助けようとし亡くなる。

重蔵の妻(松坂慶子)は、炭鉱の仕事をしながら子供を育てる。重蔵と因縁のある任侠の塙竜五郎(若山富三郎)、炭鉱事故で命を救われ恩のある在日活動家と交流する。

重蔵の子、信介(佐藤浩市)は高校になると、音楽教師に淡い恋を感じたり、幼馴染の牧織江(杉田かおる)と一夜を共にする。

時に優しく、時に厳しく、そして誰より子供を愛する、松坂慶子さんの演技が光りました。任侠もの半分、文芸作品半分。東映の脱任侠過渡期だから仕方ないけど、オール文芸作品の配役にしても良かったのに。
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